秋冬などの気温が低い季節には、作業服も冬服にしなければ作業の効率が低下してしまいます。作業内容や場所によっても作業服の冬服は種類が変わりますので、適切なものを選ぶことが大切です。寒い場所での作業を行う場合、体温調節が容易になる重ね着がおすすめです。考え方としてはベース・ミドル・アウターの三種類のレイヤーがあり、それぞれが異なる役割を持ちます。

ベースレイヤーは肌に直接接するインナーのことで、暖かい空気を留める保温と汗をかいた時に吸い取る吸汗に役立ちます。汗をかくと身体が冷えて体力が奪われるため、身体を濡れたままにしないのが大切です。ミドルレイヤーはフリースや薄めのジャケット・ブルゾンなどもあてはまります。主な役割は防寒で、寒さから身を守るための作業服の冬服です。

非常に気温の低い場所では、ミドルレイヤーを2枚重ね着するなど調節できる部位でもあります。アウターレイヤーは最も外側に着る冬服の作業服で、防風や防水などのために着用します。屋外では風が強いと実際の気温よりも体感気温は低くなり、身体に負担を与えてしまいます。また、雨や雪などで濡れると気温が奪われますので、屋外作業で防水機能は必須です。

屋内で作業を行う場合、反対に汗をかいた時に湿気を外に逃す透湿性が求められます。近年では、電気の力で温度を上げる電熱ベストのような、厚着せずに身体を温められる作業服もあります。温度が調節できるタイプは場所に合わせた適温にできるので便利です。ベストタイプが主流ですが、ジャケットタイプなど品ぞろえのバリエーションは豊富に存在します。