作業服は空調装置の有無に関係なく、文字どおり作業用に特化した衣類です。しかし、その性能は製品によって違っているため、企業が大量に発注するときは注意が必要になります。少なくとも自社における作業で必要な機能を見極めなければなりません。季節によって異なるケースもあるので、一年を通して考えることが大事です。

たとえば夏のライン作業など、室温が高い工場で働く従業員が多い場合もあるでしょう。それが分かっているなら、作業服の条件として空調装置があることを設定するのが得策です。もちろん通気性の良さなども考慮すべきですが、それだけでは熱中症のリスクを大きく下げられません。従業員の安全性を重要視するにあたり、もっと能動的に体温を下げるための取り組みが必要です。

そういう意味では作業服の空調装置はとても有効な仕事をしてくれます。気流を服の中に生み出すことにより、体表に付着している汗は速いペースで蒸発していきます。この現象に熱が使われるので、体温がダウンする効果を期待できるというわけです。これだけで安全は飛躍的に高まりますが、水分補給などを欠かさないことも意識しましょう。

適度な休憩をはさみつつ、このようなスタイルで働くと健康被害は出にくくなります。従業員が相次いで倒れると生産活動を続けるのは困難になりやすいです。そのような事態を回避する施策として、作業時の状況を改善するための施策を早期に検討することが不可欠です。