外で作業する人にとって、冬の寒さも大変ですがもっと大変なのが夏の暑さです。特に屋根のない炎天下で作業せざるを得ない建築業において、どうやって涼しくするかは長年のテーマでした。無理なものは無理、と諦めて頑張る風潮もあったのですが、暑さがそれをあざ笑うほど過激になってきており、何とかしなければ健康に関わります。手持ちの扇風機が出た辺りで誰かが気付いたのでしょう。

服に扇風機を付けてしまえば涼しいのでは、と。空調服とはこの子供のアイデアのようなものを実際に作ってしまったものです。主に背中の面にいくつかの扇風機を取り付けて、常に風を送り続けます。人が風邪を引くプロセスに汗が冷えるというものがありますが、夏はそれ以上に暑いのでその仕組みを利用して涼しさを得てしまおうという手法です。

この空調服とは既に多くの現場で取り入れられており、建設現場の近くで作業員が着ているのを見た人も多いでしょう。もっとおもちゃチックな形だとしたら恥ずかしかったかもしれませんが、空調服とはその名の通り機能性を生かした構造になっていて、ちょっとしたヒーローのスーツ的な趣があります。夏が暑く、屋外で作業する人が大変なのは分かりきっているので、こうした直接的な対応をしているハイテクも、応援されているのではないでしょうか。最近登場し始めた服なので初めて見た時には少し驚くかもしれませんが、ハイテクを駆使して暑さと戦っていると考えて優しく見てあげましょう。

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